摂食障害の過食を克服する治療法!軽度〜重度でどう違うのか?
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思春期から患者数が増える摂食障害。
摂食障害は、厚生労働省の難治性疾患に認定されています。
摂食障害には、拒食症と過食症があります。
どちらも、根底には、「痩せたい‼︎」という強い願望があります。
太ることへの恐怖心を、患者は抱いています。
どのような治療法が取られるのでしょうか?
拒食症の場合は栄養を摂ることが緊急の課題!入院も時には必要
摂食障害は、拒食症も過食症も、食べないことによって、栄養不良を引き起こします。
拒食症では、極端な食事の制限をします。
過食症では、食事の後に嘔吐したり、下剤を使ったりして、体重をキープしようとします。
拒食症も過食症も、身体的な障害が出てしまいます。
ただし、標準体重を大きく下回るケースが多いのは、拒食症です。
拒食症では、標準体重の60%を下回るケースが多いとされています。
拒食症の場合、痩せ方によっては、入院治療が必要になる場合があります。
外来で栄養指導を受けても、なかなか体重が増えない場合は、入院治療になります。
立っていられない、階段を上がれないなど、全身の衰弱が激しい場合は、緊急入院治療が適応になります。
栄養を摂るようにし、体重が増える恐怖を取り除けるように、精神的なサポートをするという治療になります。
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→ストレスでご飯が食べれない!ストレスから摂食障害は引き起こる?
過食症の場合は心理療法が中心!効果があるとされるのは対人関係療法
過食症では、心理療法が中心になります。
過食症では、ストレスを抱えた時に、過食でストレスを紛らわします。
ストレスに対応していくコーピングスキルが、未熟な傾向があるためです。
また、物事の受け止め方に、偏りがあるケースが多いとされます。
過食症の治療では、認知行動療法、対人関係療法、集団精神療法が、よく行われています。
特に効果が高いとされるのが、対人関係療法です。
ストレスの多くは、対人関係から生まれるためです。
対人関係療法は、元々は、うつ病の治療法として開発されましたが、摂食障害にも、効果が認められることが、知られています。
特に、過食症の治療に効果があるとされています。
対人関係療法では、特定の相手との関係で、問題領域を検証します。
相手に期待していることや、相手に期待されていることとのズレを自覚することで、問題解決の糸口を探るのが、対人関係療法です。
一定のペースでカウンセリングを受け、およそ12~16回の通院が、目安とされています。
対人関係療法以外の心理療法はどのような感じなのか?
認知行動療法は、大きく動揺した時でも、考え方や受け止め方のバランスを取って、ストレスとうまく付き合えるように指導していく方法です。
過食症よりも、拒食症の人に、多く行われる治療法です。
プログラムは、食事や行動範囲に制限がかかるため、主に入院して行われます。
集団精神療法は、複数の患者が集まり、それぞれの抱える問題を話し合うことで、自分の問題を客観視できるようにする治療法です。
多くの場合、医療スタッフは、介在しません。
患者同士で自由な話し合いをするように促されます。
病院によっては、摂食障害の子供を持つ家族が集まって、集団精神療法を行うところもあります。
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