機能性低血糖症とは?摂食障害や過食嘔吐の関係性!
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摂食障害は心理的な要因が原因だと考えられていましたが、最近では体の機能的な異常によって起こる可能性もあることがわかってきました。
摂食障害の原因になると考えられているのが「機能性低血糖症」です。
機能性低血糖症とは?
糖尿病という病気があります。
糖尿病は膵臓から分泌されるインスリンというホルモンが分泌されなくなったり、効き目が低下してしまう病気です。
この状態になると血液中のブドウ糖の値(血糖値)が下がらなくなり、毛細血管を傷つけ網膜症や神経障害を引き起こしてしまいます。
低血糖はこの反対で、インスリンが大量に分泌されてしまったり、効き目が強すぎるために血糖値が低くなったり乱高下してしまう状態を指します。
低血糖になると体がエネルギー不足だと感じてしまい、集中力が低下し、無気力、眠気、頭痛といった症状が起こります。
そして、強い空腹感を感じてしまうのです。
もともと低血糖は糖尿病治療によってインスリンが効きすぎたり、膵臓の病気でインスリンが過剰分泌したりして起こるといわれていました。
しかし、最近になって食事によっても起こることがわかってきました。
これが機能性低血糖症です。
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▶︎摂食障害の人の食べ物へのこだわりとは?拒食症と過食症での違いについて
機能性低血糖症が過食の原因になる理由
炭水化物などに多く含まれる糖質を短時間に大量に取ると、血糖値が急激に上昇してしまいます。
急激に上がった血糖値を下げるためにインスリンが大量に分泌されます。
つまり、インスリンが過剰分泌しているのと同じ状態になっているのです。
これによって低血糖を招くことになり、大量に食べた後にもかかわらず身体はエネルギー不足に陥っていると勘違いしてしまいます。
するとエネルギーの不足分を補おうとして、脳が「食欲」の指令を出します。
この指令によって空腹感やイライラを感じ、「何か食べたい」という強い衝動が生まれてしまうのです。
この強い衝動に従って食事をすると、過食を起こしてしまいます。
それによって再び血糖値が上昇し、インスリンが過剰分泌して低血糖を起こす…といった悪循環に陥ります。
機能性低血糖症が摂食障害の理由になるというのには、こういった関係性があるのです。
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