イタリアのflash&partnersに拒食症モデルの写真画像を起用した理由は?
有名ファッションブランドの
Flash&Partnersが、
その広告を発表したのは、
2007年9月のことでした。
モデルを起用した理由は?
起用されたのは
がりがりに痩せた女性モデルのヌード写真で、
背骨が浮き出ていて、
振り返った顔は骸骨のように骨が目立ちます。
http://www.coloribus.com/adsarchive/outdoor/flashpartners-dog-7595655/より引用
まさに骨と皮だけ。
老人のようにも見えますし、
とても「スレンダーで美しいモデル体型」とは思えません。
広告には大きく
”No Anorexia”(ダメ、拒食症)と
書かれていました。
この広告に起用されたのはIsabel Caroさん、
フランス人モデルで当時23歳でした。
彼女は子供のころから拒食症にかかっていました。
この広告写真のモデルになった頃は、
165センチの身長に対し
体重が31キロまで減ってしまったため、
入院が必要な状態にまで悪化していました。
この広告を作ったのは、
イタリア人写真家Oliviero Toscani氏です。
彼の広告作品は、
ファッションブランドの
広告としてより社会的なメッセージを
前面に押し出しており、
大変センセーショナルに世界に受け入れられました。
Flash&Partnersの広告も、
そのうちの一つです。
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Toscani氏は拒食症の現実を人々、
とりわけ無茶な痩せ願望を抱く人たちに示すために、
ヌード写真でこの広告を作ったといいます。
また、
モデルになったIsabel Caroさんは
この広告の意図に共感し、
モデルを務めることを引き受けたそうです。
Isabel Caroさんはこの広告の取材に対し、
「無理なダイエットが命の危険を伴うこと」
を強く訴えました。
この広告が世界に投げかけた波紋は大きく、
フランスやイタリアでは、
広告の使用禁止命令が出されました。
また海外の多くのファッションショーで、
BMI数値18以下のモデルは
起用しないようになったきっかけの一つだと言えるでしょう。
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