拒食症による生理(無月経)回復の重要な3つのポイント!
拒食症で起こる無月経の怖さ
摂食障害では月経が起こらない無月経という症状が起こります。
過食症でも時々起こりますが、拒食症ではほとんどのケースで起こります。
月経は排卵によって起こります。
排卵はいうなれば生殖機能そのものですが、拒食症では生殖に回せるほどのエネルギーが足りなくなり、生命維持で精いっぱいになるため、月経を止めてしまうのです。
また、月経を促す女性ホルモンは皮下脂肪から作られます。
女性ホルモンの原料になる皮下脂肪がないため、排卵を促すホルモンが作られないという原因もあります。
無月経が続くと閉経と同じ状態になって、体の加齢が進みます。
また、子宮や卵巣が退化して委縮し、最終的には自分の子供をあきらめなければならない状態にもなります。
さらに、無月経になるとエストロゲンと呼ばれるホルモンが減少します。
エストロゲンはカルシウムが骨から抜けるのを抑える働きがあります。
そのため、無月経が続くと骨粗しょう症になります。
無月経からの回復3つのポイント
拒食症からの無月経の場合は、まず体重を正常値の90%以上まで回復させることが絶対条件です。
というのも、体重を適正値の90%まで回復させることによって、90%が無月経から回復したことがわかっているからです。
規則正しい生理が起こるためには最低でも15%~17%の体脂肪は絶対に必要です。
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とはいえ、「無月経は大変だから体重を増やさなければ」と素直に思えるなら拒食症ではありません。
拒食症では痩せていることが自分の価値のすべてだと思い込んでいるので、素直に体重を増やすことができません。
まずはその認知の歪みを正すことが大切です。
それから、ホルモン剤を注射して月経を起こす方法もありますが、拒食症が原因になっている場合、これはあまりすすめられません。
無月経の根本からの回復にはなっていませんし、月経にエネルギーを回すことでさらに体重や体力が減少する可能性もあります。
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