過食症は遺伝するのか?うつ病との関係は?

若い女性に患者が圧倒的に多いとされる過食症。拒食症から移行するケースも少なくありません。拒食症と合わせて摂食障害として研究が進んでいます。

原因は何か。他のメンタル疾患とどのように関係しているのか。

研究が進んでも、なおかつ実態がベールに包まれている摂食障害。現在分かっているのは、どのようなことでしょうか。

 

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うつ病との関係

拒食症を患っている人は、非常に痩せていても、多くの場合、とても元気です。過食症の人は、気分の変調が激しく、家族に怒りをぶつけることも少なくありません。

しかし、拒食症も過食症も、摂食障害の患者は、うつ病を患っていることが多いと指摘する専門家がいます。

その場合、問題になるのは、うつ病に罹ったから摂食障害になったのか、摂食障害に罹ったからうつ病になったのかということでしょう。

現在専門家の間で一致しているのは、うつ病が摂食障害の引き金になっている可能性があるという見方です。

 

eatingdisorder

 

うつ病の治療薬は、摂食障害の中でも過食症の患者に効果を示すと言われています。

ストレスに反応して分泌されるコルチゾールというホルモンも、うつ病患者や摂食障害患者では、健康な人よりも多く分泌されていることが指摘されています。

コルチゾールの過剰な分泌は、脳内の視床下部あたりの機能が関係していることが明らかにされています。

視床下部は、ホルモン分泌・体温・水や電解質のバランス・糖や脂肪代謝などの調整をしている部位です。

長期にわたるストレス状態が神経伝達物質やホルモンのバランスを崩し、摂食障害を引き起こすのではないかと考えられています。

ただし、ホルモンの分泌異常が摂食障害の原因とする見解は、まだ推論の域を出ていません。

 

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摂食障害は遺伝するのか?

摂食障害には家族性が認められることが、以前から指摘されていました。

特に女性の血族者に起こりやすく、女性の双生児や姉妹の両者に摂食障害が発症するケースがあることが報告されています。

血縁関係に摂食障害の患者がいる場合、通常の10倍以上の確率で別の血縁者が摂食障害に罹っているという統計結果もあります

痩せている女性を美しいと評価する社会的な風潮があっても、摂食障害になる人とならない人がいることの説明として、遺伝という要因は、長らく検討されてきています。従来は、遺伝という見解には懐疑的でした。

家族性が認められるのは確かにしても、食に対する価値観が血縁者だと似るためだろうと考えられてきました。

従来の見解を一歩進めて、摂食障害と遺伝子の関係に言及した研究が、2013年10月にアメリカで発表されました。

研究を進めているのは、アイオワ大学とテキサス大学の研究チームです。摂食障害との関連が考えられる遺伝子変異を発見したと発表しました。

同チームでは、摂食障害に大きく影響を受けている2つの家族、計28人の協力を得て、DNAを調べました。

その結果、筋組織や脂肪組織と関係がある遺伝子に変異を見つけました。同チームでは、現在、マウスを使った実験で遺伝子変異の具体的な影響を調べています。

 

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